新入社員なのに研修なしは普通?仕事の覚え方と辞める判断も紹介

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新入社員なのに研修なしは普通なのか。仕事の覚え方や辞める判断、辞め方まで、厚生労働省などの公的な資料をもとに紹介します。

入社したのに研修がなく、いきなり現場に出されて「この会社、大丈夫かな」と不安になっていませんか。

実は私も、未経験で入った障害者施設で、仕事を教わる仕組みがないまま現場に出され、毎日びくびくしながら働いていました。

タスケ

「担当の先輩がつく」と聞いていたのに、実際は誰もいませんでした

この記事を読めば、今の会社をどう見ればいいか、明日から何をすればいいか、続けるか辞めるかをどう決めればいいかが分かります。

\辞めるか迷っている人はこちら/

\辞めると決めた人はこちら/

転職して中途入社した職場で仕事を教えてもらえない方は、中途入社向けにまとめたこちらの記事が参考になります。

目次

新入社員に研修がないのはめずらしくない

厚生労働省の令和7年度能力開発基本調査では、新入社員(正社員)に研修(OFF-JT)を行った事業所は58.7%でした。

研修なしの会社は、あなたの会社だけではありません。

そして本当に大事なのは、「研修があるかどうか」より、「そのあと仕事を教えてもらえるかどうか」です。

研修(OFF-JT)を行った事業所の割合

教育を行った事業所割合
新入社員(正社員)に研修(OFF-JT)を行った58.7%
【参考】正社員全体にOFF-JTを行った
(企業規模30〜49人)
53.0%
【参考】正社員全体にOFF-JTを行った
(企業規模1,000人以上)
85.4%

※調査の対象は、常用労働者30人以上の企業・事業所です。企業規模別の数字は正社員全体のもので、小さい会社ほど研修をしている割合が低い傾向があります。自分の会社の規模と照らし合わせて見てください。
※「新入社員」は入社後3年程度までの人、OFF-JTは会社の指示で普段の仕事を離れて受ける研修のことです。

研修がないだけでおかしな会社とはいえない

同じ調査では、8割(80.1%)の事業所が「人材育成に何かしら問題がある」と答えています。

いちばん多い悩みは、「指導する人材が不足している」でした。

事業所が抱える人材育成の悩み

悩み割合
指導する人材が不足している59.5%
人材を育成しても辞めてしまう51.6%
人材育成を行う時間がない45.5%
人材育成の方法がわからない10.0%

※人材育成に問題があると答えた事業所に、困っていることを聞いた結果です(複数回答)。「研修をしない理由」を聞いた結果ではありません。

教える人や時間が足りないのは、多くの職場が抱えている事情です。だから、研修なしというだけで「おかしな会社」と決めつけることはできません。

ただ、「決めつけられない」は「研修がなくても問題ない」という意味ではありません。

見てほしいのは、研修の有無ではなく、そのあと仕事を教えてもらえるかどうかです。

私は、福祉の学校を出ておらず、介護の経験もなく、車いすを押したことさえないまま、障害者施設に就職しました。

入社前は「研修制度があって、担当の先輩職員もつくから、未経験でも大丈夫」と言われて、安心していました。

タスケ

たしかに研修はあったけど、中身はビジネスマナーだけ。現場の仕事は何も教わりませんでした

研修が「ある」ことと、仕事を「教えてもらえる」ことは、まったく別だったのです。

もし今、あなたも教えてもらえない状態が続いているなら、後半の「辞めるかどうかは2つの基準で決める」も読んでみてください。

\続けるか迷ったら/

安全のための教育は会社の義務

研修なしの職場でも、会社が必ず行わなければならない教育があるのを知っていますか?

それが、安全のための教育です。

労働安全衛生法第59条では、業種・職種・雇用形態などに関係なく、会社は人を新しく雇ったら、遅れずに安全衛生教育を行わなければならないと決めています。

教えてもらえるのは、作業手順や、機械・原材料などの危険な点と扱い方、事故のときの応急手当など、あなたの仕事の安全と健康に必要なことです(労働安全衛生規則第35条)。

ただし、これは安全と健康を守るための教育で、仕事のやり方を全部学べる研修とは違います。

すでに十分な知識や技能があれば、省かれることもあります。

教わっていないことがあっても、それだけで会社が義務を果たしていないとはいえません。

確かめてほしいのは、危ない作業や体を使う仕事を、手順や注意点を教わらないまま任されていないかです。

もしそうなら、始める前に、上司や先輩に手順と注意点を確認してから取りかかりましょう。

分からないことはまとめて聞く

研修なしで仕事を覚えるために、まず試してほしいのが、分からないことをメモにためて、まとめて聞く方法です。

公的な資料で効果が確かめられた方法ではありませんが、忙しい職場でも今日から始められます。

私の職場は少ない人数で利用者の方を支えていたので、私も先輩も仕事に追われ、その場で質問する余裕はほとんどありませんでした。

そんな職場では、分からないことをその都度メモに書きためておき、先輩の手が空いたときにまとめて聞くのがおすすめです。

話しかけるタイミングもなさそうなら、質問をメモやチャットにまとめて渡し、手が空いたときに確認してもらう方法もあります。

あなた

お手すきのときに、次の2点を教えていただけますか。

①〇〇の書類の提出先
②△△の手順

よろしくお願いいたします。

教わったことはその場で記録する

教わったことは、その場でメモやノートに残しましょう。

せっかくまとめて聞いても、忘れてしまうとまた同じことを聞くことになります。

同じ質問を2回しないことが、忙しい先輩に教えてもらい続けるコツです。

メモには、手順だけでなく、気をつけることや、困ったときに誰に聞けばいいかも書いておくと、次に同じ仕事をするときに迷いません。

教えてもらえないなら担当者を決めてもらう

厚生労働省の調査では、新入社員に計画的なOJTを行った事業所は52.3%でした。

計画的なOJTとは、教える担当者・対象者・期間・内容を決めて、仕事をしながら少しずつ教える方法です。

私は入社してすぐ、重い障害のある方々のグループに配属されました。

でも、職員みんなが自分の仕事で精いっぱいで、担当の先輩はいませんでした。

タスケ

てんかん発作のある方や、絶対に転んではいけない方の歩行介助を、十分な説明もないまま任され、毎日怖くてたまりませんでした

同性の職員がいなかったので、トイレ介助のやり方も分からないままでした。

「誰に聞けばいいか」が決まっていないと、聞くたびに相手を探して、遠慮して、それだけで疲れてしまいます。

自分から質問しても教えてもらえないときは、この「担当者・期間・内容」を、上司に具体的にお願いしてみましょう。

あなた

仕事を早く覚えたいので、分からないときに聞ける担当の方と、いつまでに何を覚えればいいかを決めていただけないでしょうか

ただ、これはあくまでお願いなので、職場の事情で応じてもらえないこともあります。

そのときは、人事部門に相談してみましょう。

それでも教えてくれる人がいないなら、このあとの「辞めるかどうかは2つの基準で決める」を参考に、続けるかどうかを考えてみてください。

担当者が決まるまでは独学で補う

先輩に聞けない時間は、仕事に関係する知識を自分で学ぶ時間にできます。

厚生労働省の調査では、自己啓発をした正社員の82.9%が、「今の仕事に必要な知識・能力を身につけるため」に学んでいました。

正社員の自己啓発

項目割合
自己啓発をした正社員43.3%
学んだ理由(最多):今の仕事に必要な知識・能力のため82.9%
学んだ方法(最多):eラーニング45.6%

※「学んだ理由」「学んだ方法」は、自己啓発をした正社員に聞いた結果です(複数回答)。

※自己啓発は、働く人が自分から仕事に関する力を高めるための活動のことです。調査の対象は、常用労働者30人以上の事業所で働く人です。

勉強するなら、まずは職場で使う言葉や仕事の流れなど、今の仕事に直結することから始めましょう。

勤務時間中に自分で学んでいいかは、職場によって違います。

仕事がない時間に勉強するときは、「〇〇について調べています」と上司に一言伝えておきましょう。

本や講座にお金がかかるなら、会社に受講料の補助などがないか、先に確かめておくと安心です。

厚生労働省の調査では、正社員の自己啓発を支援している事業所が81.4%あり、その74.7%が受講料などのお金を援助しています。

辞めるかどうかは2つの基準で決める

厚生労働省によると、令和4年3月に卒業して就職した人のうち、3年以内に辞めた人は、大学卒で33.8%、高校卒で37.9%でした。

就職後3年以内に辞めた人の割合

区分就職後3年以内の離職率
大学卒33.8%
高校卒37.9%
大学卒・事業所規模5〜29人52.0%
大学卒・医療、福祉40.8%

※令和4年3月卒業者の数字です。「3年以内」に辞めた人の割合で、1年以内に辞めた人の割合ではありません。

早めに辞めることを考えるのは、めずらしいことではありません。

タスケ

私も、新卒で入った会社を4か月で辞めました

続けるか辞めるかは、次の2つの基準のどちらかに当てはまるかで考えてみてください。

どちらにも当てはまらないうちは、「分からないことはまとめて聞く」や「教えてもらえないなら担当者を決めてもらう」の方法を続けながら、様子を見てみましょう。

頼んでも教えてくれる人がいない

自分から動いても、教えてくれる人や仕組みがないなら、辞めることを考えていいサインです。

この基準は、法律や国の資料で決まっているものではありません。

それでも、自分から動いても変わらない職場で待ち続けるのは、つらいことだと私は思います。

質問をまとめて聞いた。

上司に担当者をお願いした。

人事にも相談した。

それでも教えてくれる人がいないなら、あなたの努力が足りないとは言えません。

環境を変えることを考えてもいい状態です。

私は先輩から、「今年の新人は恵まれている。自分のときは説明もなかった」という趣旨のことを言われ、目の前が真っ暗になりました。

教えないことが当たり前になっている職場では、待っていても変わるとは限りません。

先輩たちもそうやって働いてきた職場なら、なおさらです。

私にとっては、この職場で待っていても変わらないと気づくきっかけでした。

心身の不調が続いている

心や体の不調が続いているときも、辞めることを考えていいサインです。

厚生労働省は、次のような状態が長く続くときは心配な状態だとしています。

  • 気分の落ち込みが続く
  • 毎日泣いてばかりいる
  • 眠れない
  • 頭が重い
  • ご飯がおいしくない
  • 人と話すのが面倒

これまでできていたことができなくなっているなら、誰かの助けが必要です。

上のような状態が長く続いているなら、辞めるかどうかを一人で決める前に、まずは家族や友人など信頼できる人や、心の専門家に話してみてください。

私は、吐き気や頭痛、食欲がない、ぼーっとする、涙が出る、休みの日も仕事が頭から離れない、という状態になりました。

心療内科を受診すると「抑うつ状態」と診断され、退職することになりました。

それ以来、少し緊張しただけで吐き気がして、えずくような体質になってしまいました。

タスケ

今でも、限界を迎える前に辞められればよかったと思っています

だからこそ、「まだ頑張れる」と思えるうちに、誰かに話してみてください。

正社員は申し出から2週間で辞められる

正社員のように期間の決まっていない雇用なら、退職を申し出た翌日から2週間たてば、労働契約は終わります(民法第627条第1項)。

ただし、次の場合は確認しておきましょう。

  • 就業規則に申し出の期限があるとき
    「1か月前までに申し出る」などと決めている会社もあります。円満に辞めたいなら、就業規則を確認して、会社とよく話し合うのがおすすめです。
  • 契約社員など、期間の決まった契約のとき
    原則として、契約期間の途中では辞められません。ただし、重い心身の病気など「やむを得ない事由」があれば、契約を解除できます。
  • 入社時の条件が事実と違うとき
    すぐに契約を解除できます(労働基準法第15条第2項)。

言い出せないなら退職届を出す

上司に口で言い出せないなら、「退職届」を書面で出しましょう。

退職を伝える書類には「退職届」と「退職願」があり、実は意味が違います。

退職届と退職願の違い

退職届退職願
伝える内容退職の意思を一方的に伝える会社との合意で辞めることを申し込む
会社の承諾なくても退職できる会社が承諾して退職が決まる
出したあとの取り消し会社に届いたらできないと考えられている会社が承諾するまでは、原則としてできる

辞めると決めているなら、「願」ではなく「届」で出しましょう。

ただし、退職届は会社に届いたら取り消せないと考えられています。

まだ迷っているなら急いで出さず、気持ちが固まってから出しましょう。

私は体調を崩し始めたとき、そのことを上司に伝え、「家族からも心配されている」とも話しました。

タスケ

「辞めるのはダメ」「入ったばかりだから慣れていないだけ」と言われ、取り合ってもらえませんでした

上司に話しても、こうして引き止められることがあります。

退職届なら会社の承諾がなくても辞められますが、引き止めた相手にもう一度向き合うのは、とても勇気がいることです。

どうしても自分で伝えるのが難しいときは、退職の意思を代わりに会社へ伝えてくれる退職代行サービスに頼む方法もあります。

退職代行を使っても、会社から本人の退職届を求められることがあるので、退職届は自分でも書いておくと安心です。

また、運営元によって、会社とのやり取りをどこまで任せられるかも変わります。

退職代行の選び方を間違えると、有給休暇の取り方など辞める条件を会社と話し合ってもらえず、結局自分でやり取りすることになるかもしれません。

せっかく頼んだのに、と後悔しないように、運営元ごとの違いと失敗しない選び方を、こちらの記事で確かめておいてください。

【厳選】おすすめ退職代行2選! 

※ランキングは、公式サイトの情報と口コミをもとに、当ブログが独自の基準で選んだものです。

参考資料

本記事の作成にあたり、以下の公的資料を参考にしています(2026年10月確認)。

  • 出典:令和7年度「能力開発基本調査」の結果を公表します(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/newpage_00233.html
  • 出典:令和7年度能力開発基本調査 調査結果の概要(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/content/11801500/001728125.pdf
  • 出典:用語の説明(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/content/11801500/001727676.pdf
  • 出典:労働安全衛生関係の免許・資格・技能講習・特別教育など(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/roudoukijun/anzeneisei10/qualificaton_education.html
  • 出典:新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html
  • 出典:民法 第627条(e-Gov法令検索)
    https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089
  • 出典:49 退職(辞職)(大阪府)
    https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/6136/049.pdf
  • 出典:気分が落ち込む|こころもメンテしよう(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/sos/sos_02.html

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この記事を書いた人

 はじめまして、タスケです!

このブログは、私自身がブラック企業やパワハラ・セクハラ、激務などに悩み、休職や退職を経験したことをきっかけに始めました。

「もう仕事に行きたくない……」
「辞めたいけど、どうしたらいいんだろう?」

自分自身が悩んだからこそ、同じように仕事がつらくて辞めたいと思っているあなたに、退職代行などの選択肢を知ってほしい。

実際の利用者の声や事例も調べながら、「自分が同じ立場だったら知りたいことは何だろう?」と考え、できるだけ分かりやすい情報を届けることを心がけています。

10,000時間以上かけて退職代行について調査してきた経験をもとに、「家族や友人にも本当におすすめできる」と思える退職代行サービスをご紹介しています。

限界まで頑張る前に、知ってほしいことがある。

そんな思いで、このブログを運営しています。

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